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【増税対策】キャッシュレス・消費者還元事業とは? どこが対象でどんな仕組み?

増税対策! キャッシュレス・ポイント還元事業って?
ボブ
ボブ
もうすぐ消費税が8%から10%に上がってしまう! うおお!
ケン
ケン
お給料が上がるわけじゃないのに、税金だけ上がるからつらいよね
ボブ
ボブ
つまり10月以降の支払いが全部2%割高になるわけだろ?
ボブ
ボブ
ただでさえ生活きつきつなのに、一体どうしたらいいんだ!
ケン
ケン
そこでキャッシュレス決済だよ! 増税対策として、現金払いからキャッシュレス決済に切り替えることで、節約することが出来るんだ

こちらの記事では、政府が2019年10月から開始する「キャッシュレス・消費者還元事業」(キャッシュレスポイント還元)」がどういう仕組みなのかということについて、消費者の観点から解説します。

この記事でわかること
  • キャッシュレス決済に切り替えるとなぜ増税対策になるか
  • 「キャッシュレス・消費者還元事業」の仕組み
  • オススメのキャッシュレス決済方法

 

キャッシュレス決済がなぜ増税対策になるの?

まずは、現金払いからキャッシュレス決済に切り替えることで、なぜ増税対策になるのかということを見ていきましょう。

キャッシュレス決済だとお金と同等に使えるポイントが還元される

キャッシュレス決済に切り替えると、支払額に対して、お金と同等に使えるポイントが還元されます。

つまり、このポイント還元率が高ければ高いほど、現金の割合を減らすことが出来る=その分節約になります。

ケン
ケン
それに政府が、2019年の増税と同時に、キャッシュレス決済の場合は政府の負担で最大5%還元を実施するって発表しているからね
ボブ
ボブ
えっ、2%増税しておきながら5%還元するのか?
ケン
ケン
期間限定だけどね。実質消費税5%で買い物できることになるから、キャッシュレス決済をする方がお得ってわけ

 

政府の「キャッシュレス・消費者還元事業」とは?

「キャッシュレス・消費者還元事業」とは、2019年10月1日からの増税に伴い、国が増税による景気対策として、そしてキャッシュレス決済を促進するために実施する制度です。

10月1日以降の買い物から、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどを使ってキャッシュレス決済をすると、5%分のポイント還元されます。

ケン
ケン
つまり僕たち消費者は、国から最大5%のポイント還元をしてもらえる制度だって認識しておけば大丈夫だよ
ボブ
ボブ
これなら実質負担は、現状の消費税8%よりも安くなるってわけか

 

「キャッシュレス・消費者還元事業」の実施期間は?

「キャッシュレス・消費者還元事業」の実施期間は、2019年10月1日~2020年6月末までの9か月間です。

ボブ
ボブ
なんだ、ずっとじゃないのかあ~それならキャッシュレス決済に切り替えるの面倒くさいなあ
ケン
ケン
ずっとじゃないけど、9ヶ月って結構大きいよ。9ヶ月で自分がいくら使ったか考えてみよう

例えば一人暮らしの人の一か月の生活費の平均は158,911円です(2016年、総務省調べ)。9か月換算すると約143万円。

単純に全部の支払いに対して5%還元されるとすると、7万1500ポイントを獲得することが出来ます。

ボブ
ボブ
な、ななまん
ケン
ケン
たったの9ヶ月かもしれないけど、現金払いからキャッシュレス決済に切り替えるメリットはじゅうぶんにあると言えるよね

 

「キャッシュレス・消費者還元事業」は、どうやって還元されるの?

気になるポイントの還元方法ですが、政府が独自にポイントを作るのではなく、各カード会社などが行っているポイント還元にそれぞれ上乗せする形で行われる見通しです。

ケン
ケン
つまり通常1%還元のカードであれば、合計最大6%分の還元になるんだよ
ボブ
ボブ
キャッシュレス決済でもらえるポイントも今まで通り一緒にもらえるってことか

 

従来のキャッシュレス決済分のポイント還元も合わせると、増税以上の還元率になる

ケン
ケン
例えばPayPayであれば最大4%還元だから、合わせて9%還元されることになるよ
ボブ
ボブ
きゅ、9%?! それって結局増税以上に還元されるってことじゃないか

💡PayPay(ペイペイ)について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。

PayPay使う上での注意点や仕組み
【初心者向け】ペイペイとは何か?注意点や仕組みについて【PayPay】ペイペイとは何かということについて、初心者向けに分かりやすく紹介。PayPay(ペイペイ)の仕組みや、安全な使い方、そして注意点など解説。...

 

PayPayは通常時3%還元、そしてYahoo!JAPANカードの支払い方法にすることで最大4%の還元率になります。

つまり、2019年10月からポイント還元政策(キャッシュレス・消費者還元事業)が始まった際にPayPayで支払うと、以下のようになります。

国からの還元5%+PayPay還元3%+Yahoo!JAPANカード還元1%=合計9%還元

これに、先ほど上述した9か月分の生活費平均をあてこんでみましょう。

約143万円(一人暮らしの場合の平均生活費9ヶ月分)×還元率9%=還元総額12万8700円相当

現金で支払った場合と、キャッシュレスで支払った場合とで比較すると、約13万円分の違いが出るわけです。

ボブ
ボブ
13万円ってことは、約一ヶ月分の生活費に近しい金額が浮くわけか
ケン
ケン
日常の支払いをキャッシュレスにするだけでこんなに変わるなら、変えない手はないよね
ケン
ケン
次は、例えば1万円の商品を買った場合で見ていこうか

 

「キャッシュレス・消費者還元事業」のポイント還元は税込み金額に対して還ってくる

キャッシュレス決済のポイント還元は、税込み金額に対して還ってきます。

例えば1万円の商品を、現金で支払った場合と、PayPay(最大4%還元)で支払った場合とで見てみましょう。

現金払い PayPay払い
商品の値段 10,000円 10,000円
消費税10% 1,000円 1,000円
税込み金額 11,000円 11,000円
国からの5%還元 なし 550P
PayPay4%還元 なし 440P
実質支払額 11,000円 10,010円
ボブ
ボブ
こ、これは実質消費税の負担がないのと同じってことか!
ケン
ケン
そういうこと。キャッシュレス決済にすると、だいぶ家計も助かるよね

 

どのキャッシュレス決済が「キャッシュレス・消費者還元事業」の対象になるの?

さて、一口にキャッシュレス決済と言っても、何を使って決済したらポイントが還元されるのでしょうか?

2018年末に、経済産業省が明らかにした情報によると、以下の14社の内定が決まっています。

ポイント還元されるキャッシュレス決済 時事ドットコムより

💡ここに加え、kyash、d払いも対象になりました!

ケン
ケン
主流のキャッシュレス決済は全部対応しているね

 

「キャッシュレス・消費者還元事業」の対象となる業種は? 還元率は?

業種別のポイント還元率は以下の通り。大手スーパーや百貨店での還元はされない(2019年3月15日時点)ので気を付けましょう。

5%還元 中小企業、個人経営の小売り、飲食、宿泊など
2%還元 コンビニ、外食、ガソリンスタンドなどの大手系列のフランチャイズチェーン
還元なし 上記以外の店舗、大手スーパー、百貨店、病院、住宅など一部の除外業種

還元率2%にフランチャイズチェーンとありますが、会社規模によっては還元なしがあるのでご注意ください。

 

「キャッシュレス・消費者還元事業」の対象外は?

「キャッシュレス・消費者還元事業」には対象外もあるので気を付けましょう。

対象外となる事業者

「キャッシュレス・消費者還元事業」の対象外となる事業者一覧。

▽クリックして下さい

  • 国、地方公共団体、公共法人
  • 金融商品取引業者、金融機関
  • 信用協同組合、信用保証協会、信託会社
  • 保険会社、生命保険会社、損害保険会社
  • 仮想通貨交換業者
  • 風営法上の風俗営業(※一部例外を除く)
  • 保険医療機関、保険薬局、介護サービス事業者
  • 社会福祉事業、更生保護事業を行う事業者
  • 学校、専修学校等
  • 暴対法上の暴力団等に関係する事業者
  • 宗教法人
  • 保税売店
  • 法人格のない任意団体
  • その他、本事業の目的・趣旨から適切でないと経済産業省及び補助金事務局が判断するもの

 

対象外となる取引

「キャッシュレス・消費者還元事業」の対象外となる取引一覧。

クリックして下さい

  • 有価証券等、郵便切手類、印紙、証紙
  • 物品切手等(商品券、プリペイドカード等)
  • 自動車(新車・中古車)の販売
  • 新築住宅の販売
  • 当選金付証票(宝くじ)等の公営ギャンブル
  • 収納代行サービス、代金引換サービスにたいする支払い
  • 給与、賃金、寄付金等
  • その他、本事業の目的・趣旨から適切でないと経済産業省及び補助金事務局が判断するもの

 

今から始めるオススメのキャッシュレス決済

「キャッシュレス・消費者還元事業」が始まるまでに、キャッシュレス決済の準備をしておきましょう。

まずはクレジットカードを作ろう

キャッシュレス決済をまだしたことがない場合は、まずはクレジットカードの作成をおすすめします。申し込んですぐには発行されないため、早めに準備しておきましょう。

年金受給者の方はクレジットカードを作りにくいと言われていますが、楽天カードやエポスカードは公的年金受給者でも作ることができるカードです。

ケン
ケン
楽天カードもエポスカードも、どちらも年会費永年無料だからおすすめ

💡楽天カードを申し込んでみる

💡エポスカードを申し込んでみる

 

ケン
ケン
楽天カードは通常還元率1%だけど、広く展開する楽天経済圏で貯まったポイントの使い道がたくさんあるから使いやすいよ
ボブ
ボブ
エポスカードは、年会費無料なのに海外旅行保険が無料なんだよな!
ケン
ケン
あとエポスカードは若年層の”はじめてのカード”としても人気があるからオススメ!

 

デビットカードもポイント還元の対象

消費税のポイント還元は、クレジットカードやQRコード決済に加え、デビットカードも対象となる見込みです。

今後、こちらの記事にて対応するデビットカードを紹介していきます。

ボブ
ボブ
クレジットカードは審査があるけど、誰でも作れちゃうデビットカードも対応してくれるとありがたいよな

 

スマホ決済初心者におすすめなのはPayPayとLINE Pay

スマートフォン決済は、使ったことのない方にとってはハードルが高いかもしれませんが、登録自体は簡単です。

スマホでQRコードやバーコードを読み込んで支払いを行います。

ケン
ケン
わざわざ銀行口座からお金をおろす必要もないから便利だよ
ケン
ケン
スマホ決済はなじみがない方も多いかもしれないから簡単に説明するね

 

初心者におススメのスマホ決済

「キャッシュレス・消費者還元事業」に向けておススメのスマホ決済は、「PayPay(ペイペイ)」「LINE Pay(ラインペイ)」です。

 

還元率が高いPayPay(ペイペイ)

PayPay(ペイペイ)は高還元率を継続中であり、特にYahoo!JAPANカードを持っている場合は還元率を4%にすることもできます。

ケン
ケン
通常のクレカの還元率が0.5%や1%であることを考えるととても高いよね

また、毎月「ワクワクペイペイ」として特定の店舗でのお買い物が20%還元になったりします。

デメリットは、チャージする手順が少々面倒くさいことでしょうか。

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多くの人が既にインストール済みのLINEで支払えるLINE Pay

ほとんどの人がスマホに既に入れているLINEで支払いが出来るのが特徴的なLINE Pay(ラインペイ)。

最近、LINE Pay専用のアプリもリリースされ、ますます使いやすくなりました。

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また、LINE Payの還元率は、前月の利用額(マイカラー制度)に応じて変わります。

一番上のグリーンカラーになれば、還元率は2%、そして2019年7月31日までは+3%の還元率が加算されるため合計還元率が5%になります。

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ケン
ケン
ちなみにLINE Payはクレジットカードとの連携は現在は不可能だから気を付けよう

 

おまけ:ゆうちょPay

ゆうちょPayの特徴は、支払い時にゆうちょ銀行の残高から即時引き落としとなるところです。そのため、現金派の方にとっても使いやすいアプリと言えます。

2019年5月8日にリリースされたばかりのアプリで、まだまだ使えるお店が非常に少なく、キャンペーン等もほぼ行われていませんが、スマホ決済のデビューとして使ってみるのも良いかと思います。

ゆうちょPayとは メリット・デメリット
ゆうちょPayとは? 登録すべき? メリット・デメリット、そしてキャンペーンについて紹介ゆうちょPay(ゆうちょペイ)アプリでは何が出来るのか、どんなキャンペーンがあるのか、そして登録した方がいいのかどうかについて、メリット・デメリットと合わせて紹介>しています。...

 

まとめ

国が実施する「キャッシュレス・消費者還元事業」は、ポイントが最大で5%も還元される事業です。

期間は9ヶ月間ですが、現金では還元されないため、この期間だけでもキャッシュレス決済に切りかえる利点は大いにあると言えるでしょう。

ケン
ケン
ただでさえ消費税が8%から10%に増税されるから、少しでもキャッシュレス決済で節約したいよね
ボブ
ボブ
普段使う、そしてこれから使うキャッシュレス決済と「キャッシュレス・消費者還元事業」の還元率を合わせると増税分以上の節約が出来るなら、やるしかないな
ケン
ケン
今からクレジットカードや電子マネー、QRコード決済についての理解を深めておこう
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